100均の土と100均のオクラの種を買ってきた。
30年生きてきて初めてオクラの種を見た。そもそもオクラがどのように成るのかも良く知らない。
選んだ理由は小さい鉢植えで育てられる手頃なサイズの野菜を育てたかったから。
今年の2月に買っていたオカヤドカリが死んでしまい、新しく生きたものを育てたくなったから。
生き物を育てるという経験が生まれてからほとんどなく、他人や他の生き物の成長を特別嬉しく思ったことはなかった。
オカヤドカリが死んだときは心にぽっかり穴が空くという表現が理解できた気がした。ヤドカリが背負っている貝殻は本体と繋がっているように見えるが、内側から足で掴み、支えることで固定されている。そのため、弱って体力がなくなってしまうと支える力がなくなる。そして、命が尽きるときには裸一貫の姿に成る。
残された貝殻にはポッカリ穴が空いている。
オクラが育ったら肉巻きにして食べよう。